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zoom RSS 高熱隧道〜黒部ルート見学会に参加してきたよ

<<   作成日時 : 2014/08/30 11:48   >>

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高熱隧道

この題名にピンときた方はかなりのダムマニアか黒部マニア
ノンフィクション作家で有名な吉村明氏の小説でも有名だ

くろよんダムができるはるか以前、戦前に建設された黒部第三ダム
その建設資材運搬のために作られたトンネル

掘り進むにつれて温泉湧出地帯にぶつかり、岩盤温度は160℃に達しダイナマイトは自然発火するというすさまじさ
また冬の黒部の壮絶さは筆舌に尽くしがたく、ホウ雪崩とよばれる新雪雪崩で労働者宿舎が吹き飛ばされ、一度に84名の命が奪われたという

このトンネル、今も現役で使われている
観光客を乗せる黒部峡谷鉄道のトロッコ電車は宇奈月から欅平までなのだが
高熱隧道はそこから先、欅平から黒部第四発電所までの間を結んでいる
正式には上部軌道、電車ではなくバッテリーカーで運行されていて専ら関西電力の発電所用の資材運搬に使われている

こんなマニアックな電車(バッテリーカー?)に乗れるツアーがあるのだ
関西電力が発電所見学用に開催している黒部ルート見学会
6月から11月までほぼ毎週実施されている。宇奈月からくろよんダムに向かうコースとその逆コースがあってどちらもテイン30名。
平日開催だけどその人気はなかなかのもので毎回抽選になる
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今回参加したのは欅平から向かうコース
宇奈月からトロッコ電車で一路欅平へ、緑豊かな黒部峡谷をトロッコ電車は進んでいく
社内の観光アナウンスは地元富山出身の室井滋さん
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約90分の乗車で欅平に到着。始発に近い便でしかも平日、いくら夏休み期間中とはいえとても空いていた
見学会参加者は2階の食堂に集められて、関西電力の添乗員の方からいろいろと説明を聞く
この見学会の趣旨、安全確保のためのヘルメット着用、団体行動
意外だったのは写真撮影はすべてOKだということ、もちろん動画もOK
(平成26年度からは動画撮影NGとなりました。なんでも昨年に撮影に夢中になった参加者が転んで怪我したからとのこと)
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爆発物や燃料、ガスなどの危険物は持ち込みNG(当たり前か)、念のため空港にあるようなセキュリティチェックを受けていよいよ一般観光客が足を踏み入れることのない上部軌道へと進む
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ルート見学者専用のトロッコ電車に乗り込み欅平下部駅へ向かう。乗車時間は3分程度、普段見ることのない欅平下部駅はトンネル内にある
ここから縦坑エレベータに乗り換えて標高差200Mを一気に昇るのだ
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このエレベータも昭和初期に作られているが今も立派に現役稼働。急こう配の黒部峡谷を電車で登ろうとすると大変なのでエレベータで一気に上がり
後は平らな勾配のトンネル内を進もうというもの。なのでエレベータはかなりの大型でトロッコの貨車も一両そっくり入る寸法になっている
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200Mを大体5分くらいで昇りきるとそこは欅平上部駅、いよいよここからが高熱隧道の始まりなのだ
上部駅は外とつながっていてちょっとした展望台から後立山の一部(唐松岳あたり)を見ることができる。
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観光客を乗せることを前提としていない客車はとても狭い、バッテリーカーを先頭にゆっくりとトンネルを進んでいく
黒四発電所までに駅は全部で七つ。見学会参加者が降車できるのは仙人谷駅と終点の黒部川第四発電所前駅の二つだけだ
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がたごと揺れるトロッコの外は真っ暗でどこを走っているのかわからない、ただ注意深く見ていると途中の志合谷駅や阿曽原駅の看板も発見できる
そのうち内部がだんだんと蒸し暑くなり、窓が曇ってくる。いよいよ高熱隧道区間だ
高熱地帯に差し掛かると列車は速度を落として走行してくれる。客車のドアも開けてそこからトンネル内部を見せてくれるサービスなのだ


トンネルの壁は当時の素掘りのまま、壁にはびっしりと硫黄が付着し、むっと暖かい硫黄臭のする空気が鼻を衝く
ここがあのおびただしい数の犠牲者を出した現場かと思うと感慨深い。高熱地帯らしくサウナにいるような感じだがこれでも黒部川の冷水を取り入れてトンネル内を冷やしているのだそうだ

高熱地帯は仙人谷のトンネル出口まで続いていて、トンネルを抜け出たそこは仙人谷ダムにある導水橋の上
つまり橋の上が駅のホームというわけ
ここで列車はしばし停車し、外の風景を楽しむ時間となる。眼下には飛竜峡という峡谷の流れがが岩を噛み
対岸には仙人谷ダムとはるか遠くに雲切の滝が見える
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いくら電力資源豊富な黒部川といってもよくもこんな山深い峡谷にダムを造ったものだ
見学会参加者は思い思いに記念撮影をし、列車は再びトンネル内へ入り終着の黒部川第四発電所前駅に到着する
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ここは地中深くに建設された発電所で、雪深い黒部にあってもまったく影響を受けない
冬の間の交通は宇奈月からは途絶されるが、今度は長野県の大町まで自動車トンネルが通じており1年を通じて孤立することはない

発電所は丸ビル(といっても今はピンとこないが)がすっぽり入る大きさだそうで、発電所の心臓ともいうべき発電タービンは全部で4つある
大震災以降の原発稼働停止で水力発電はフル稼働中であった
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発電所から先はトロッコ列車ではなく、インクラインという斜度30度の巨大なケーブルカーで標高差450mを20分かけて昇って行く


登りきった先はインクライン上部駅、地名では作郎というところでここにも関西電力の従業員用の宿舎があるところだ
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インクライン上部からはさらに観光バスに乗り換え約10qのトンネル内を黒四ダムに向けてひた走る

途中にトンネル工事で排出された土砂を捨てるための横穴が開けられており、現在はそこから外の景色を楽しむことができる
その中の一つで剱岳を見ることができるのが樽沢横坑
バスはトンネル内に停車し、そこから3分程度歩くと外に出られるようになっている
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今日は非常にいい天気で雲一つない剱岳を見ることができた。こんな日はなかなかないそうで説明してくれた関西電力の方も一生懸命シャッターを切っていた
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インクライン上部駅からバスで40分ほど、終着のくろよんダムに到着した
ここで最後の説明を聞き、ヘルメットを返却、添乗してくださった関西電力の方に拍手で解散となった
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ひんやりしたトンネル内から外に出てみれば灼熱の太陽、名物の黒部ダムカレーを食し(これがまた美味い)
ソフトクリームを食べてアルペンルートから帰路に着いた
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なかなか参加する機会の少ないツアーに参加できて大満足、宇奈月までのラウンドトリップでの乗り物の数はなんと10種類
日も暮れるころに到着したが有意義な一日であった

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