黒部の秘湯♪祖母谷温泉へ 前編

毎年、その年の山行計画を立てるときに計画してはお流れになっていたのが、祖母谷温泉を起点とした白馬岳~唐松岳のルート

石川県からアプローチした場合、宇奈月温泉からトロッコ電車に乗り欅平へ
さらに舗装された林道を歩くこと40分で祖母谷温泉に到着する

その祖母谷温泉を起点とした登山道が二本
ひとつは百貫の大下りと呼ばれる百貫山の尾根を登り不帰岳の肩を巻いて、池塘とお花畑で有名な清水尾根から旭岳を経由して白馬岳に至るもの
標高差2000mを超える健脚向けルート

もうひとつは奥鐘山の裏手を南越沢の沢沿いに登り餓鬼山を越えて、大黒銅山の精錬跡地から唐松岳に至るルート
こちらは標高差は清水尾根ほどではないが南越沢の苔むした岩が滑りやすく餓鬼山の登り降りがきつい厳しいルートだ

さらにその二つのルートを結ぶのが不帰の嶮で、途中にある避難小屋泊まり前提にしてもどうしたって2泊3日、もしかすると3泊も覚悟しなければいけないような計画になる

これをもっと短い日程でなんとかできないものか?と地図とにらめっこしていて思いついたのが
八方尾根のゴンドラリフトを利用してまず唐松岳まで登り、その日のうちに祖母谷温泉まで降りてしまう
そして2日目に早立ちして清水尾根から白馬岳に登り、大雪渓で猿倉まで下山
猿倉からは八方までバスに乗り車を回収して帰る

これなら1泊2日で祖母谷温泉と白馬、唐松へ行ってこれる
40㎞を超えるロングルートで、縦走というよりも2日連続で日帰り登山をするような感じに近いが、やってやれないことはない

いつ実行しようかと虎視眈々と狙っていたのだが、紅葉も終盤になりだんだんと無雪期登山できる日が限られてくる
なんとか雪が降る前にはやりたいなと思っていたのだが、天気予報も晴れで暖かな体育の日の連休に登ってきた
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スタートは八方尾根のゴンドラ乗り場、この3連休が7時始発の最終日、日帰りで唐松岳を目指す登山者で早朝から大賑わい、切符売り場は長蛇の列となった

ほぼ始発に近い7時10分ごろにゴンドラに乗り込み、さらにリフトを2本乗り継いで登山口となる八方池山荘へ
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登山道は朝一番にもかかわらず数珠つなぎとなっている、登山道はかなり広くルートも二本あるので適当にルートを変えながら先に進む
左に五竜、鹿島槍、右に白馬三山を眺めながらの快適なトレイルだ
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丸山ケルン辺りまで進むと混雑も緩和されて歩きやすくなってくる
もうあとひと登りで後立山連峰の主稜線だ
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この日は気温が高く、10月だというのにまるで夏山のような陽気
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唐松岳頂上山荘で登山届を出すと、祖母谷へ行くんならルート案内をしてあげるよと
お手製のルート図と写真で危険個所の説明を丁寧にしていただいた
支配人は、餓鬼山避難小屋に着いたら携帯が通じるので連絡してほしいと
今年、遭難者が出たので無事に着いたかどうかをとても案じているのだそう
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山荘で小休憩した後テント場をスルーして祖母谷温泉の登山道へ、初見の道なのでワクワクドキドキ
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すぐに道は岩場のトラバース、鎖が張ってあったりで気が抜けない
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トラバース道を過ぎるとジグザグに降っていって大黒鉱山近くに降り立つ
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水場への分岐点に到着、水場までは往復15分とのこと
まだ水は十分あるので水場は立ち寄らずに先を急ごう
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大黒鉱山跡は開けた平らなところ、はるか遠くに五竜山荘が見えます
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大黒鉱山を過ぎると道は餓鬼山への急な登りとなり
これまで下りで楽していた足に登りは実にキツイのだ

それでも途中の紅葉は素晴らしく
剱岳
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餓鬼山
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五竜岳
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何度も偽ピークにダマされてやっとたどり着いた餓鬼山山頂、三角点もありました
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餓鬼山からは基本下り基調となるので攣りそうになっていた足もどうにか回復
しかし、北アルプスにあってこんなに静かな登山道、人通りがほとんどない
にもかかわらず危険なところはしっかり整備されていて安心して歩ける
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少し平らになったところが餓鬼山避難小屋
小屋の裏手からは剱岳の展望が素晴らしい
唐松岳頂上山荘にここまで無事到着のメールを入れておく
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餓鬼の田圃と思しき場所を通過し、尾根をしばらく進むと南越峠
ここで道は直角に折れて南越沢沿いを延々と下っていく
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なのだがこの道が曲者
なにせ岩はびっしりと苔むしていて滑りやすく、全体に日が射さないためにじめじめしている
沢沿いに付けられた道はザレている箇所も多く、廃道なのでは?と思うほど道が悪いのだ
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ピンクリボンに導かれて南越峠から1時間ほどでようやく祖母谷温泉の鉄橋が見えてきた
時刻は16時、予定よりはかなり早く到着できた、明るいうちに温泉に入れるだろう

祖母谷温泉は硫黄の強い温泉だが沢水を入れて適温にしているため湯の花はそれほど多くないし硫黄臭もきつくない
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テント場は自分の他に5張り、標高が低いのでシュラフが要らないくらい暖かい
結局シュラフカバーとして持ってきたビビィサックだけで十分
これじゃまるで夏山だ

明日はもっと厳しい百貫の大下りの登り返し、そして清水尾根から白馬岳へと標高差2000m
早朝出発に備えて早めに寝た

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