槍穂高の秘境~黄金平~

昨年秋、以前から虎視眈々と狙っていたエリアに足を踏み入れてきました

そこは、人がわんさか訪れる槍穂高界隈にあって、訪れる人もまばらなバリエーションルート

大キレットから東側に展開する広々としたカール、なんでここに登山道がないんだろう?
なんて不思議に思ったこともあった

正式名称は横尾本谷
有名な涸沢カールへ向かう登山道は本谷橋で左の尾根に取り付き標高を上げていくが
横尾本谷へは橋を渡らずそのまま横尾谷を遡行するように進んでいく

横尾尾根と南岳に囲まれたカールは涸沢に負けないスケールの紅葉の聖地なのだそう

これはいくしかないでしょ、とプランを練っていたのだが、やはり登山道のないバリエーションルート
単独ではどうもなぁと二の足を踏んでいたのだが、山仲間の計画を知ることとなり便乗させていただくこととなった

紅葉真っ盛りの10月の最初の週末
人でごった返す上高地バスターミナルを後にし、一路本谷橋へと向かう(5:40)
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横尾街道は切れ間なく登山者が連なり、ピークを迎えたであろう涸沢の紅葉を愛でに来ている
横尾大橋を渡り涸沢方面へ、ここからはちょっと渋滞するほどの混雑ぶり

本谷橋到着はAM9:00
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ここでバリルートに突っ込むための装備を整える、こんなとこからヘルメット装着って周囲から??な目で見られてるが
そんなこと気にせずに橋の手前から踏み跡を上がっていく

ところがこの踏み跡、涸沢に行く登山者にしてみるとキジ撃ちポイントと誤解されるらしく、おじさんが立ち止まったままうごかない 笑

キジを打ち終わった(小キジね 笑)おじさんから、「ここ行くとどこへ出られるんですか?」みたいなこと聞かれて
「黄金平です」って答えたけどたぶん分かってもらえてないよね

さて、本谷橋からは左岸(下流に向かって左ね)を遡行していく、踏み跡もあるにはあるが高巻きする変なフィックスロープに導かれていくと、とんでもないところにでてしまって進退窮まるところもあったりして気が抜けない
結局は水線通しで遡行していくのが無難な歩き方

(AM11:00)
横尾本谷の右俣、左俣の分岐(通称二俣)までやってきた
ここから右俣を遡行するのがセオリーというか定石なんだけど、左俣を登って北穂池に出られるんだそう
ただ左俣はガレガレの岩場で落石の巣なんだそうで、ここはまたの機会ですな(次があるかどうかはわかりませんが)
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分岐後の右俣は水量が少し少なくなったかなーっていう程度で、相変わらず遡行は右に左にと渡渉しながら登っていく
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ちょっと厳しいポイントは靴を脱いで裸足で水へドボン、そのほうが楽に安全に渡れるしね
二俣以降は傾斜も急になってぐいぐいと標高を上げていく、どうやら黄金平の縁があの辺りかなってところで左岸に大岩があるポイント
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ここがブログなんかで難所と言われてるとこ、大きく足広げて乗り越していく必要がある
大岩にはいい足がかりがなくてちょっと厳しいが、古いフィックスが張ってあってこれを使って乗り越える

この大岩を乗り越えれば桃源郷は指呼の先
最後の滝を突破するとそこは黄金平カールの縁だ
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目の前には横尾尾根からの稜線
大きく広がるカール、ついに到着した黄金平

誰が名づけたかは知らないが黄金平とはすばらしいネーミング
眼前に広がる景色はこの世のものとは思えない
開発され尽くした槍穂高界隈にあってこの手付かず感はどうだ!
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さらさらと水が湧き、チングルマの綿毛が揺れる
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樹林帯を無理やり突破するとモレーンを抜けて黄金平を俯瞰できる台地に出る

植生は森林限界を超えて目の前の景色にさえぎるものはない
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今度は目の前のガレ場を登り横尾尾根の稜線まで登りつめる
そうすると氷河公園からの一般道と合流できる

これも古い南岳小屋のブログに書かれていたルート図を参考に登っていく
踏み後はなんとなくわかるものの石は浮いていて歩きにくい
落石に注意しながら慎重に登っていく
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15時頃に一般道と合流、今度は槍ヶ岳がその勇姿を見せてくれた
今日のルートは黄金平から槍ヶ岳まで見えるなんとも贅沢なルートだ
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一般道といっても槍穂高の岩稜帯を登る手ごわいルート
最後まで気を抜けない

16時、南岳到着
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小屋は指呼の先
紅葉シーズンでもっと混雑しているかと思ったが、一日でここまで来る人はさすがに少ないのか
意外と空いていて拍子抜け
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外は氷点下にもなりそうな極寒だが、小屋でぬくぬくとゆっくり眠ることができた
いよいよ明日は北穂池だ


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