白山南北大縦走 石徹白から白川郷へ ~後編~

いつまでもざわついていたテント場
なんだか昨晩はよく眠れず、夜中に何度も目が覚めた
ツエルトにビビィサックの幕営は真夏限定だな、8月下旬ではもう寒く感じる

午前1時45分、予定では2時出発なのだが少し早めに出発する
まずは御前ヶ峰へ登り、初めての北縦走路に足を踏み入れるのだ
室堂へのルートはトンビ岩コースを選ぶ

南竜から室堂に至るルートは全部で3本
エコーライン
トンビ岩コース
展望歩道

なざトンビ岩かというと、CTが短いというのもあるが、このトンビ岩コースが旧石徹白道なのだ
一応石徹白を出発してきたので、敬意を表して旧石徹白道を歩く
真っ暗な中他に誰もいない
振り返ると南竜のテント場にはご来光を山頂で拝むため出発準備をしている登山者のヘッデンが瞬いている
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2時50分
室堂到着、すでに何人かの登山者が御前ヶ峰へと向かっている
風もなく、気温は低いが意外と寒さを感じずにピークを目指す
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3時30分
御前ヶ峰到着、当然まだ真っ暗
長居する必要もなく、お池めぐりコースへと降っていく
翠が池は星明りに浮かび、東の空がほんのりと白んできた
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南の空を見ると剣ヶ峰とオリオン座
ついつい星空撮影に夢中になってしまい、思いがけずタイムロス

翠が池を過ぎると登山道はお花松原に向かって傾斜がかなりきつくなる
ヒルバオ雪渓は8月だというのにまだたっぷり残っていた
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5時20分
どんどん降ってようやくお花松原に到着
花の盛期はとっくに過ぎているが、なんと名残のクロユリがたくさん咲いていた
これは全然期待していなかっただけに嬉しいサプライズ
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クルマユリもまだまだ元気、さすが遅くまで雪が残っていただけのことありますね
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6時00分
北弥陀ヶ原、木道が敷かれた平らな台地
南にある弥陀ヶ原とはスケールが全然小さいが、何とものんびりしたいい雰囲気の場所だ
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6時20分
地獄覗、ここから見える地獄尾根は草木が生えない真っ赤な尾根、槍ヶ岳の硫黄尾根を思い出した
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7時15分
間名古の頭は山腹を巻いていて三俣峠に着く
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この辺り樹林帯のじめじめしたところであまり長居はしたくない、さっさとゴマ平避難小屋を目指す
しかし、ここからが中規模のピークを3つほど越していかなければならず、精神的にだいぶ堪えた
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いいかげん止めてくれよーと最後の名もなきピークを過ぎると、道はゴマ平避難小屋に向けて急降下する
7時54分
急傾斜の道をひたすら降っていくと突然避難小屋が姿を現した
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名前からしてもっと開けたところにあると思い込んでいただけに、これにはかなりビックリした
トイレも水場もある立派な小屋、できればここでもう1泊するのが理想的な縦走だろう
小屋から50mほどの水場でがぶがぶと水を飲む、ナルゲンにも水を満たしてさぁ残された北縦走路を進もう
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8時50分
笹が生い茂る急斜面をゴマ平小屋から標高差で約200m降ってシンノ谷の渡渉地点に着いた
ここは鉄製の橋が架かっていて、地図には水場のマークがある
だけどもあまりきれいな感じがしなかったので、ここで水を補給しなかった、これが後々ダメージとなる
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シンノ谷からまた100mほど登り返して念仏尾根を進む、天気はすこぶる良くて青空に北部白山が美しい
初めて歩く北縦走路は天気に恵まれて最高の縦走になるはずだったのだが、ここにきて天気が良すぎるもんだから汗が噴出、水分の消耗がかなり激しくなってきた
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10時10分
妙法山を過ぎてもアップダウンはさらに続く、ヘロヘロになったころもうせん平に到着
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ここで本日初めて逆方向からの登山者に出会った、三方岩の駐車場から妙法山を目指しているとのこと
こっちは石徹白からですと言うと目を丸くしておられた
もうちょっと頑張ってくださいと励まされ、最後のピーク野谷荘司山を目指す

11時34分
やっと最後のピーク野谷荘司山に到着、これで後は降るだけ
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残った水はナルゲンボトルに半分程度、もうここまでくれば大丈夫だろうと残りの水をここで飲み干した
さぁ、あとは鶴平新道を一気に降ろう

ところがこの鶴平新道が厳しかった、なにしろ急こう配なのだ
出だしはザレザレのヤセ尾根、赤頭山から先は樹林帯に突入するが、新道というだけあって急傾斜の尾根に新しく道を切り開いたようなところなのだ
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それに加えて私はめっぽう下りが弱い、特に縦走後半戦になると足の踏ん張りが利かず、歩みはますます遅くなる
そして喉の渇きもかなりひどくなってきた、熱中症ではないが身体が水を要求しているのがわかる

13時22分
それでもコースタイムより短い時間で登山口に到着
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ここから先はアスファルト道を進むだけ
先には民家も見える、ところが下界は暑い!
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途中の民家が沢水を引き入れてスイカを冷やしている、いてもたってもいられず断りもなく冷たい沢水を飲ませていただいた
まぁ、この水の美味かったこと、新しい水が胃から手足の指先まで行きわたるのがよくわかった

14時11分
白山白川郷ホワイトロードをひたすら歩き、白川郷のバスターミナルに到着、ほぼ予定していた時間通りに歩ききることができた
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GPSで記録されていた総距離は53.52㎞、2日間での行動時間は31時間16分、累積標高差は上り3949m、下り4191m
よく歩ききった、えらかったなー、帰りのバスの中は爆睡
郡上八幡のバスターミナルから鉄道の駅までの道が分からず、地元の人に聞いたら「え?駅まで歩くの?遠いよ」と驚かれたが、これまで歩いた距離からすれば屁みたいなもの
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情緒ある長良川鉄道に揺られて、無事美濃白鳥駅に到着、2日間とも雨に降られることもなくとても充実した白山南北縦走となりました




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