憧れの北鎌尾根 ~槍ヶ岳への最も険しいルートを歩いてきたよ~(前編)

登山をある程度やったものなら誰もが憧れるルート
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北鎌尾根

いつかは行きたい、だけど単独ではなにかあったらと思うと....
やはり躊躇してしまう

でもいつまでも憧れのままにしておくのか、チャレンジしないとなにも始まらない

そんなキタカマ、いつ行こうかなんて考えてるところへ、山友のBさんから

「今年の8月に友人とキタカマやろうと思ってるんですよ」

と、お誘いでもないんだけどこの山行に乗らない手はない

「もしお邪魔でなければご一緒させてください~」

その後、色々あって山行はBさんと二人で決行することになった

直前の天気予報で最終判断することにしていたのだが、ラッキーなことに2日とも一応晴れの予報

キタカマは一に体力、二に天候というから天気が悪い予報だと話しにならない

元々、予報が悪ければ中止にしましょうという約束だったので、晴れの予報はうれしいもの

お盆休み入りと同時の山行なので、当然だけど前日まで仕事、パッキングは済ませておいて午後10時には自宅を出発する

Bさんと打ち合わせた行程は概ねこんな感じ

8/10
AM2:30 沢渡駐車場で待ち合わせ
AM4:00 安曇野の里駐車場へ移動
AM4:30 中房温泉行きバス乗車
AM6:00 中房温泉より登山開始
PM1:00 大天井ヒュッテ、翌日に備えて小屋でまったーり

8/11
AM3:00 大天井ヒュッテ出発、貧乏沢下降
    北鎌沢を登り、北鎌のコルから北鎌尾根へ
昼ごろ 大槍登頂、その後槍沢を経て上高地へ下山

11日のスケジュールがとってもタイト
バリエーションルートのため、コースタイムなんてものはないが、おそらく20時間を超える行程のはず


これをテント泊装備で駆け抜ける自信はとてもない
北鎌尾根に取り付いたら最後、エスケープルートも無いので体力温存のためにも初キタカマは小屋泊まりにしたのだ

Bさんは横浜から、私は石川県からなので二人とも前日仕事終えたばかりのロングドライブ
沢渡駐車場までは眠いはずなのだが興奮しているのかあまり眠くは無い

結局、かなり早めに沢渡第3駐車場に到着、仮眠とるにも中途半端な時間なので駐車場併設の足湯でブラブラしてた
そこへ見覚えのある車がやってきた。良く見りゃBさん、同じく早めに着いちゃったとのこと(笑

二人で足湯に入りながらこの日の行程についてミーティング
といっても大天井ヒュッテまでの一般登山道でしかも小屋泊まり
プレッシャーは感じていない、やはり気になるのは翌日

二人とも初キタカマ、初バリエーションなのでプレッシャーはハンパない
●北鎌沢は右股を登り、右へ右へと沢を詰める
●但し、最後は右へ行くと北鎌ホイホイという悪い岩場につかまるので最後は真ん中の草付きを登る
(って言われても現場知らないので脳内イメージのみ)
●尾根に上がったら巻き道はなるべく通らずに稜線通し
●独標は大きく千丈沢側を巻く、途中に逆コの字の大岩が邪魔をしている箇所があるが、一段降りたところにしっかりしたスタンスがあるので
怖がらずに一歩下ろす

ヤマケイのDVDとかネットで得た情報は概ねこんなもの
でもこんなの行って見て初めてわかること、脳内イメージだけではどうにもならない

二人ともはやる心は同じ、いつまでも足湯に入っている場合じゃないので、予定より早めだけど安曇野の里に向けてGO!

車なのになんでバスで行くことにしたかというと
●バスの車中で寝れる(1時間半も!)
●トップシーズンの中房温泉は側道駐車必至
中房温泉までの山道は結構運転大変なのだ

途中のコンビニで食料を仕入れ、荷物の最終チェック
ヘルメットはマスト、靴はSportivaのTrango、岩稜縦走向けにしては軽くて動きやすい
といっても槍沢~上高地までにはオーバースペックなので、もう一足トレランシューズも持参する

安曇野の里でバスはほぼ満席、バスといってもマイクロバス乗り心地はそんなによくないのだが、中房温泉への道を考えると大型観光バスではムリっぽい

バスに乗るなり睡魔が襲ってきた、ここはぐっすり睡眠タイム
気がつけば中房温泉に着いていた
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わお、始発のバスが到着した登山口は人、人、人
トイレがすでに長蛇の列
なんだこれは!予想を上回る大混雑
やはり山ブームなんだな、お盆休みと好天予報が重なって人出も多くなってるみたいだ

荷物のチェックもパッキングも完璧、登山口でモタモタしてる場合じゃないよ、早速出発~

っと思ったら登山口からすでに渋滞
え!?もう渋滞?そんなバカな、ここから渋滞だといったい山頂はどうなっているのだ?
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なんと出だしからノロノロ登山とは、予想だにしなかった
これは先が思いやられる

少し進んでは止まるといったことを繰り返し、ようやく第一ベンチに到着すると突然渋滞が解消
あれれ、なんだったんだこれは??

なんだかツアー登山かわからないけどとにかく団体さんがいて、それで渋滞してたらしい
そりゃそうだわな、いくら人気の燕岳とはいえ出だしから最後まで数珠繋ぎだったら大変だよ

第一ベンチ以降はペースもあがってワシワシ登る、合戦小屋までは休憩取らずに行こうと頑張る
それもこれも合戦小屋で名物のスイカを食べるため

そもそもそんなにスイカが大好きというわけではないのだが、合戦小屋に汗をかきながら登ると無性に食べたくなる
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だってほらこんなに真っ赤、塩をかけて食べれば水分だけじゃなくて塩分補給にもなる
ただ、大きなやつ一切れが800円、まぁ高いですわな
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それはそうだ、こんなとこまでケーブルで持ち上げてるんだもの、人手も電気もかかってるものね
一切れ800円を二つに切ってもらってシェア

なんとも美味しいんです、暑くてたまらないところに冷たいスイカ、麓でも美味しいのにこんな山の中で食べるスイカが不味いはずがありません

スイカですっかり英気を養った後は、燕山荘に向けてもうあとひと登り
尾根上から燕山荘は見えてるんだけど、なかなか近づいてこない、見えてて遠い燕山荘
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お花畑にトリカブトが目立ち始めるとやがて燕山荘、ようやく到着だ
燕岳ははっきり見えているけど、槍ヶ岳は残念ながら雲の中、裏銀座方面もかすんでいて良く見えない

ここで大休止、水分補給でレモンスカッシュを飲む、不二家のレモンスカッシュってまだ売ってたんだ
なかなか街で飲む機会はないなぁ

炭酸飲料ってこんな時に飲むとなんでこんなに美味しいんだろう?以前、野口五郎小屋で
喉がカラカラの時に常温のコーラを飲んだけど、あの時も一気に飲み干してしまったもの

人心地ついて燕岳に登っておくか、それとも大天井ヒュッテに向けて縦走を続けるか
今回のターゲットは北鎌尾根からの槍ヶ岳、燕岳もいい山だけど今回はパス

表銀座の快適な縦走路を大天井岳に向けて歩き出す
燕山荘の裏手はコマクサ咲き乱れるいいところ、緩いアップダウンを繰り返しながら続く縦走路は永遠に歩けるんじゃないかと思えるくらい気持ちのよい道だ
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大下りで100m降って登り返し、大天井岳への分岐に到着、まだ12時だ
大天井岳に登っておくこともできるけど、やっぱり今回のメインディッシュは北鎌尾根、ピークハントはパスして小屋へと向かう
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40分ほどで大天井ヒュッテに到着、今までは通過点だったけど今日はここにお世話になる
宿泊手続きを済ませてさっそくビア、缶だけどなんともいえず美味い
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今日はもうどこにも行かないので、ここでまったりだ
同じタイミングでヒュッテに到着した6人パーティも北鎌尾根とのこと

この方たちはテント泊装備でこれから貧乏沢を降って北鎌沢出合でキャンプするらしい
明日、北鎌の稜線で再会することを約束して分かれる
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さて、だいぶ時間があるぞ、昼寝も出来るし、天気もいいから貧乏沢の偵察にも行ける
朝早かったので昼寝もいいのだが、天気が良すぎてもったいない

外のテーブルでビアをあおり、カレーを食べ、デザートにアイスクリームを頂く
結局、食ったり飲んだりしながら同宿の方たちと山談義

ヘルメットを持ってきてる人は大体北鎌狙い、ざっと数えただけで14,5人は入ってる
これに水俣乗越から登る人も加えると30人くらいにはなるんじゃないか、北鎌沢出合はテント張るところもなくなってるかもな

おっと自分たちも明日の出発は真っ暗闇、貧乏沢の偵察も明るいうちにしておかないと出だしから道に迷っていては大変
小屋のサンダルから登山靴に履き替えて貧乏沢入り口を目指す
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小屋からは大体15分で貧乏沢入り口、随分昔からあるような木の看板に「貧乏沢入り口」と書かれてる
ピンクテープが貼ってあるが、目立たないのは一般登山者が迷い込まないためなのか

それでも入り口は踏まれてはっきり道とわかる、稜線を乗り越すとハイマツが行く手を阻むが、かき分けていくとハイマツはすぐに切れて明確な踏み跡が続いていた
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これはむしろペンキマークがないだけの登山道といった方がよい

踏み跡が結構明確だったことに安心して宿へ戻る

夕食はサックサクのトンカツ
小屋泊まりはやっぱメシだよな、これがよくないと高い金払って小屋泊まりにした意味がないもの
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その点、ここ大天井ヒュッテは大満足、メインのトンカツもご飯の炊き加減も文句なし
いつもどおり3杯お代わりして翌日のハードな山行に備える

牛首展望台へ登ったが稜線の雲はしつこく離れず、槍ヶ岳は雲の中
早々に降りて早めの就寝、あまり寝ずに朝早くから行動したせいか、19時過ぎには苦労せず眠りについていた
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続く....
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槍ヶ岳
2019年01月25日 07:55
槍ヶ岳
田中優紀
2019年01月25日 07:55
森由佳

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